まさかあの人が

これは、私が小学生だったころの話です。私の両親は共働きでわたしは必ず学校に家の鍵を持って行っていました。ある日家に着くと、鍵がないことに気づきました。どこかに落としたのかと思い帰り道を探しましたがありませんでした。一緒に帰ってきた友達にも知らないか聞きました。すると、きょうは鍵持って来てなかったんじゃない?と言われ何でと聞くと鞄に帰り付いてなかったと、、無くさないように鞄にミッキーの鍵ケースをつけていました。朝は付いていたはずと思い学校に探しに行きました。教室を探していると担任の先生が何かあったのかとたずねて来ました。鍵がないことを伝えると一緒に探してくれました。でもやはり見つかりませんでした。 その日は親に学校に迎えに来てもらいました。鍵は持ち歩かないで家に鍵ボックスをつけることになりました。それから数日、鍵のことはすっかり忘れてすごしていました。 ある日いつもどおり学校が終わり家に帰りました。すると家の中に電気がついていてでも鍵ボックスには鍵が入ったままでした。親が早く帰ってきたんだと思い家の中に入りました。するとそこには、私の担任が居たのです。家の中を物色していました。すぐに近所の人に助けを求め警察に通報してもらいました。鍵を取ったのはなんと私の担任でした。その担任は鍵を持参している児童を狙って私のほかにも何人かのかぎを取っていたことがわかりました。担任は逮捕され学校からも居なくなりました。今思えば一緒に鍵を探してくれたのをすごく怖く思います。