以前住んでいたアパートの玄関の鍵が開かなくなった時の話です。きっと同じトラブルになる方もいると思いますので参考になれば幸いです。
その当時住んでいた部屋のドアは普通のシリンダー錠で、内側にはドアチェーンのある、いわゆる普通のアパートのドアでした。その日もいつも通り鍵をかけて出勤し、いつも通り夕方に帰宅してさあ鍵を開けようとしたときです。鍵は鍵穴に問題なく挿入できるのですが、まったく回すことが出来ません。右、左、としばらく手首に力をいれて頑張ってみるのですが、いっこうに動く気配がありません。かといって、これ以上力を無理に加えると鍵が折れてしまうのではないかという恐怖心もありました。
鍵穴をのぞいたり、また鍵を挿入したりと自分の家なのにまるで不審者のような行動を繰り返して20分くらい経過していたような気がします。
観念してスマホで鍵屋さんを検索して電話しようかなと、考え始めた時です。「こんにちは」と不意に背後から声をかけられました。振り向くと、同じアパートに住んでいる方でした。引越しの挨拶程度でしかお話ししたことなかったのですが、焦っていた私はつい事情を説明して助けを求めてしまいました。すると、「ああ、じゃあいいのがあるから試してみて」と鍵穴用の錆び取りスプレーを貸してくださいました。早速試してみると今まで動かなかったのが嘘のように滑らかに鍵が回り、あっさりドアは開いてしまいました。
聞けば、その方も以前同じような経験から錆び取りスプレーを常備しているとのこと。後日改めてお礼に伺いました。今思い出しても冷や汗の出る経験でした。