ベランダに出された母親

子どもが2歳の頃、自分で立って歩けるようになり、手先も段々と器用になってきて、ベタンダの扉の鍵を閉めることができるようになっていました。 当時はまだ鍵をしめることしかできず、開けることはできません。そして、言葉も上手に話ができないので、万が一ベランダに閉じ込められたら、子ども自身に助けを呼んでもらうことはできません。 なので、子どもがいる時はベランダにでる際は必ずドアを開けっぱなしにして、鍵を閉められないように対策していました。 ある風の強い日、布団を干している時に布団に着いているホコリが気になり、ベランダで布団を叩こうと思いました。 家の中にはダニアレルギーのある子どもがいたため、布団のホコリを叩き、ダニの死骸などが風向きの関係で家の中に入ってしまうと困るなぁと思ったので、ほんの一瞬ベランダの扉を閉めました。そして布団を叩き、戻ろうとした時、子どもが鍵を閉めて遊んでいました。 本当に一瞬の出来事でした。やられた、と声に出したのを覚えています。子どもは最初はニコニコと遊んでいましたが、扉を開けて部屋の中に入ってこない母親に対して、ママ?っと泣きはじめました。 子どもに対してあけてーといいますが、伝わるはずもなく、家の中で泣くばかり。 一瞬だけベランダに出るつもりだったので、スマートフォンも持っておらず、誰かに連絡することもできません。 子どもがいよいよギャン泣きをはじめた頃、奥の部屋にいた夫が泣く声を聞きつけやってきて、鍵を開けてくれたので事なきを得ました。 その時はたまたま夫がいたので何とかなりましたが、いなかったら半日以上ベランダに出された状態になっていたはずです。 それ以降は、一瞬でもベランダに出る時は扉は開けっぱなしにする、布団は掃除機で吸って清掃し、ベランダには干さない事で対策をして、ベランダに閉じ込められることはなくなりました。